フェーラシュヴァル(ボンヌシャンスの08) 第2戦


ほっさんキャロットクラブ購入馬第11号は、

早期デビュー及び近況報告の内容が良くて購入した馬。


なのに、早期デビューどころか3歳6月のデビュー。そして2戦目はスーパー未勝利戦と散々。

完全に騙された。


レース後、ノーザンファーム空港牧場に放牧に出されていましたが、

9月1日に函館競馬場に入場しました。


ここ数週間は脚元も良好な状態にもかかわらず、9月1日に戻すということはスーパー未勝利戦に1度使えるだけ。

初戦10着の馬が長期休養明けの2戦目で劇的に変われますか?

先週に戻して通常の未勝利戦最終週を使い、スーパー未勝利戦とあと2戦使うべきでした。

デビュー戦福永祐一騎手予定をいきなり北海道に移動させたり、笹田和秀調教師の使い方に大いに疑問を持ちます。

ただ、競馬は結果が全て。次走で勝ち上がれるのなら、なんの文句もありません。

笹田和秀師には結果で応えて貰いたい。


9月17日 札幌3R 3歳未勝利 芝1200mに出走!!

4着/11番人気と素晴らしい走りを見せる。

鞍上、調教師共に上のクラスでも走れるというコメント。

故にファンド継続のまま地方転厩し、中央再登録を目指すことに。

追い切りだけはオープン級とデビュー前に言い放った馬。とりあえずいいところが見られて安堵。

きちんと地方で2勝して中央に戻って来て欲しい。

しかし、初戦が大敗のようにダートは懸念される。


レース回顧と時計の分析、レース後の吉田隼人騎手と笹田和秀調教師のコメントを掲載。

(2011年9月28日完結)

2011年8月30日立ち上げ

●前走後、ノーザンファーム空港牧場に放牧に出されていましたが、9月1日に函館競馬場へ入場する予定と発表されました

 前走後、ノーザンファーム空港牧場に放牧に出されていた我らが愛馬フェーラシュヴァルですが、8月30日のクラブ公式HPフェーラシュヴァルの近況報告で、9月1日に函館競馬場へ入場する予定と発表されました。

 ここ数週間はいい状態にもかかわらず、9月1日に戻すということはスーパー未勝利戦1回きりのチャンス。こんなのでガラリ一変できるはずないでしょう。

 せめて先週戻して未勝利戦の最終週に出走させ、計3走を使うべきでした。競馬は結果が全てですので、次走でフェーラシュヴァルが勝てればなんの文句もないですが、こんな使われ方ですと大いに不満が残ります。

 キャロットクラブは会員が心血を注いで馬見をして危なさそうな馬は回避しているのに、嘘、大げさの近況で無理矢理残口馬を売り切っています。

 私はプルミエダンスールに続いて同じパータンで騙されたことになります。これは商売とはいえ酷い話です。

これ以降は9月1日に作成

●予定通り9月1日に函館競馬場に入場しました

 我らが愛馬フェーラシュヴァルは予定通り9月1日に函館競馬場に入場しました。これにより早くて9月10日、11日のスーパー未勝利戦に出走できるわけですが、ここまで待たせたわけですし、じっくりと調整して欲しいですね。

これ以降は9月14日に作成

●追い切り情報(9月14日更新)

前走前 6月15日 函館ダート 良馬場 一杯に追う

吉田隼人
6F 86.7
5F 70.1
4F 55.5
3F 40.8
1F 12.6[7]
オメガオンリーワン(3歳未勝利)強めの内0.1秒遅れ



9月4日 函館W 重馬場 ゴール前仕掛け

助手
5F 73.3
4F 57.3
3F 42.4
1F 13.7[8]
グランデッツァ(2歳未勝利)馬なりの外を0.3秒追走4F併せ1.4秒先着


9月8日 札幌ダート 良馬場 強めに追う

吉田隼人
5F 70.8
4F 54.9
3F 40.1
1F 13.0[7]
エラット(3歳未勝利)馬なりの内を0.5秒追走3F併せ同入


9月11日 札幌ダート 良馬場 一杯に追う

助手
4F 55.6
3F 41.6
1F 13.1[8]


9月14日 札幌ダート 稍重馬場 馬なり余力

吉田隼人
5F 68.1
4F 53.0
3F 39.8
1F 13.0[7]
アシュア(古馬500万下)強めの内を0.1秒先行0.2秒先着
 9月4日、1.4秒先着と言っても相手は2歳の未勝利馬。時計はたいしたことはなく、これからといったところです。じっくりと仕上げて次の1戦で結果を残して欲しいですね。

 9月8日、吉田隼人騎手を背に追い切られました。彼が追い切っているということは次走も彼が騎乗するんでしょうね。終いの伸びを欠き動きはイマイチです。今週出走するわけではないので良いのですが。

 9月11日、一杯に追われましたがまだまだ以前ほどの動きが見られませんね。本調子ではないと思います。もっと時間をかけて調整してくれないと。

 9月14日、本番で騎乗する予定の吉田隼人騎手を背に追い切られました。格上馬に先着とはいえ、全体の時計も終いの伸びもひと息で、優勝という結果はまず残せないでしょう。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。もう1週延ばしても良いと思うのですが、芝のレースなら今週が最後ですからねぇ。

●気になる出馬想定表(9月17日 札幌3R)

出馬想定表 9月17日 札幌3R 3歳未勝利 芝1200m フルゲート16頭 想定数22頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
エスプレッソラテ  8/13 未勝利 新潟芝1000 16 13 16
エムエフコンコルド 西村太一  8/28 未勝利 札幌芝1200 12 11 13
エーシンイグアス 藤田伸二  8/28 未勝利 札幌芝1200
エーシンジャイヴ 池添謙一  9/03 未勝利 札幌芝1200 10 13
クリノハマナス 菅原隆一  8/20 未勝利 小倉芝1200 14 14 11 16 14
クローズホールド 浜中俊  9/04 未勝利 新潟芝1200 11
コスモアパッチ 丹内祐次  9/03 未勝利 小倉芝1200 14
コマノスクアーロ 四位洋文  9/03 未勝利 札幌芝1200
コモレビ  8/28 未勝利 札幌ダ1700 13
サクラエボル  8/13 未勝利 小倉芝1200 11 10
パイパールヴァティ 秋山真一郎  8/14 未勝利 札幌ダ1700 12
ハギノハートフル  8/28 未勝利 札幌芝1200 11 12 15
ハッピートゥデイ 岩田康誠  9/03 未勝利 札幌芝1200
ピンクアリエス 小林徹弥  9/03 未勝利 札幌ダ1700 11 10 13
フェーラシュヴァル 吉田隼人  6/19 未勝利 函館ダ1700 10 B−
フミノサワヤカ 勝浦正樹  9/03 未勝利 札幌芝1200
ブランドノワール 丸田恭介  8/21 未勝利 札幌芝1200 12 14 12 16
マサゴット 古川吉洋  8/21 未勝利 札幌芝1200 10
メイショウエデン  8/28 未勝利 新潟芝1000 17 11 12 10
ラバンビーナ 三浦皇成  8/21 未勝利 札幌芝1200 14 13 13 12
ラプヘリテージ 横山和生  8/21 未勝利 新潟芝1600 13 18 10 10
レスタンノール 藤岡佑介  9/03 未勝利 札幌芝1200

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在22頭出馬想定されています。

これ以降は9月15日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 9月17日 札幌3R 3歳未勝利 芝1200m フルゲート16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
エスプレッソラテ 服部茂史  8/13 未勝利 新潟芝1000 16 13 16
エムエフコンコルド 西村太一  8/28 未勝利 札幌芝1200 12 11 13
エーシンイグアス 藤田伸二  8/28 未勝利 札幌芝1200
エーシンジャイヴ 池添謙一  9/03 未勝利 札幌芝1200 10 13
クリノハマナス 菅原隆一  8/20 未勝利 小倉芝1200 14 14 11 16 14
クローズホールド 浜中俊  9/04 未勝利 新潟芝1200 11
コスモアパッチ 丹内祐次  9/03 未勝利 小倉芝1200 14
コマノスクアーロ 四位洋文  9/03 未勝利 札幌芝1200
サクラエボル 松田大作  8/13 未勝利 小倉芝1200 11 10
ハギノハートフル 吉田稔  8/28 未勝利 札幌芝1200 11 12 15
ハッピートゥデイ 岩田康誠  9/03 未勝利 札幌芝1200
フェーラシュヴァル 吉田隼人  6/19 未勝利 函館ダ1700 10 B−
ブランドノワール 丸田恭介  8/21 未勝利 札幌芝1200 12 14 12 16
メイショウエデン 川島信二  8/28 未勝利 新潟芝1000 17 11 12 10
ラバンビーナ 三浦皇成  8/21 未勝利 札幌芝1200 14 13 13 12
ラプヘリテージ 横山和生  8/21 未勝利 新潟芝1600 13 18 10 10

騎手の太字は乗り替わり

●札幌芝1200mコース解説

 各クラスで頻繁に組まれている距離で、札幌開催の番組の中心を担う。
 スタート地点は向正面の2コーナーから少し入ったところのポケット。最初の3コーナーまでの距離は約400mある。
 脚質的には当然ながら逃げ・先行馬が圧倒的に有利。
 問題は枠順。枠順には大きな特徴がある。札幌芝1200mは内枠が断然有利。出走頭数にもよるが、できれば5枠より内を引きたい。8枠はハッキリ不利で、すんなり先手を奪えそうな馬でないと厳しい。馬番で言うと10番以内がベスト。
 札幌の芝は函館に比べて降雨が少なく、晴天に恵まれることが多いせいか、耐久力に優れている。函館と同じ連続開催でも、馬場の痛みはそれほど激しくならない。開催が進んでも内外のトラックバイアスが極端にならないので、外から来る差し馬にはそれなりの力が要求される。

有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質、枠順
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、サクラバクシンオー
連対騎手ベスト 横山典弘、藤田伸二、四位洋文、中舘英二、勝浦正樹
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分11秒3 1分12秒1 1分12秒1
2歳未勝利 1分10秒8 1分11秒8
2歳500万 1分10秒5 1分11秒2 1分10秒6
2歳オープン 1分10秒7 1分12秒1
3歳新馬 1分10秒9 1分11秒6
3歳未勝利 1分10秒7 1分11秒3 1分12秒0
古馬500万 1分10秒2 1分10秒9 1分11秒8
古馬1000万 1分09秒7 1分10秒9 1分10秒3
古馬1600万 1分10秒3
古馬オープン 1分09秒0

●騎手は吉田隼人騎手 ほっさん評価「B−」

 フェーラシュヴァルの鞍上は前走同様、吉田隼人騎手です。フェーラシュヴァルを一番よく知る吉田隼人騎手に乗っていただけるのは嬉しいですが、現状だれが乗ってもシンガリ近辺候補です。ましてや今回は相手が揃い過ぎています。

 私ほっさん愛馬への騎乗は過去7度ですが、人気通りでワンパンチ足りない印象でした。しかし大崩れもなく堅実です。今回はアッと驚かせて欲しいですね。


 吉田 隼人(よしだ はやと)は1983年12月20日生まれの27歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属の騎手である。デビュー当時は堀井雅広厩舎所属で、2007年4月からフリーになる。兄の吉田豊もJRA美浦所属の騎手である。8歳上の兄の活躍を見て騎手を目指すようになった。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。

 2011年9月15日現在、中央363勝、勝率7.1パーセント、連対率14.2パーセントとまずまずの成績。本年度は41勝、勝率8.1パーセントで本年度騎手リーディング19位とかなり乗れている。重賞はほとんど人気薄ばかりの6勝。GT勝ちはない(2007年の天皇賞秋アグネスアークと2009年の菊花賞フォゲッタブルの2着が最高)。騎乗馬の質の割に良く頑張っていると言える。


 2004年に競馬学校第20期生として卒業し、騎手免許を取得(同期には藤岡佑介、津村明秀、川田将雅、水出大介、丹内祐次、高野和馬、上野翔らがいる)。美浦の堀井雅広厩舎所属でデビュー。初騎乗は同年3月6日中山競馬第1競走でトーセンルドルフに騎乗して4着(12頭立て)であった。4月24日の東京競馬第3競走でスターオブアディラに騎乗し初勝利を挙げる。デビュー年はわずか3勝の成績に終わる。

 2005年は23勝と勝ち星を量産。成長の跡を見せた。また朝日杯フューチュリティステークスに出走したアポロノサトリはそれまで吉田が騎乗し2戦2勝の好相性であったが、その時点での通算勝利数は26勝であり、GT騎乗可能となる通算勝利数(31勝)を満たせていなかったため、蛯名正義に乗り替わりとなる試練もあった(結果は8着)。

 2006年4月9日の中山競馬で中央競馬通算31勝目をあげ、晴れてGTへの騎乗が可能となった。さらに、4月22日の福島競馬第11競走福島牝馬ステークスをロフティーエイムで優勝し重賞初制覇。この勝利で史上初の兄弟の初重賞制覇が共に牝馬限定の重賞となった。兄・豊の重賞初制覇は、1996年に行われたメジロドーベルでの阪神3歳牝馬ステークスである。また同年は60勝を挙げ、年間勝ち数で兄・豊(57勝)を上回った。

 2007年4月にフリーに転身。この年は自己最多の73勝を挙げる。減量が取れてからの飛躍は素晴らしい。

 2008年は66勝と安定した成績を残す。

 2009年1月は落馬して頭部外傷、左肘部挫創というケガを負った影響があり、45勝に終わる。11月21日の福島記念でサニーサンデーで重賞制覇したが2着に兄・豊のトウショウシロッコが入り吉田兄弟で初の重賞ワン・ツー・フィニッシュを達成した。

 2010年7月3日に通算300勝を達成。この年は52勝だった。


 「2009年の菊花賞では関西馬のフォゲッタブルに騎乗してハナ差の2着(勝ち馬スリーロールス)。大きなチャンスを逃したが、落ち着いた手綱捌きで成長をアピールした。センスは上々で、インにこだわったり、有力馬をマークしたり臨機応変に競馬ができる。以前はズブい馬に乗るとモタつくところがあったが、2010年6月20日のHTB杯(函館芝2000m)ではステイヤータイプのトウカイメロディを気合をつけつつ早めに動かして最後まで我慢させた。勝負どころの捌きには甘さがあり、時に大ざっぱなコース取りをする。裏開催の福島と新潟が稼ぎどころで、周りの騎手が強化される東京と中山でも勝ち星が増えてきた。芝・ダート別、距離別で目立った偏りはない。1番人気馬での連対率は2009年も2010年も4割台でソコソコといった程度。注目すべきは2・3番人気での成績で、2009年には14勝して連対率.310で、2010年は前半の段階で17勝して連対率は.397と高率になっている。芯がシッカリしていて強気な性格。コメントは無難なものが多いが、取捨に関してはハッキリと話す。トップクラスのジョッキーは年齢が若くなく、世代交代が起こる頃に飛躍する可能性がある。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)

 ほっさん愛馬での成績 (7戦0勝)

 2007年 5月20日 マイセンシチー   3歳未勝利 新潟芝2400m 9着/6番人気
 2007年 6月 7日 マイセンシチー   3歳未勝利 東京芝2500m 8/6番人気
 2009年 3月22日 レイアシチー    3歳新馬   中山ダ1200m 3着/5番人気
 2009年 5月30日 レイアシチー    3歳未勝利 東京ダ1300m 4着/3番人気
 2009年 6月27日 レイアシチー    3歳未勝利 福島ダ1150m 4着/4番人気
 2009年 7月18日 レイアシチー    3歳未勝利 新潟ダ1200m 5着/4番人気
 2011年 6月19日 フェーラシュヴァル 3歳未勝利 函館ダ1700m 10着/7番人気

これ以降は9月16日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「波乱含み」


予想家の印
馬名 小原靖 高柳利 井尻恵 CPU
クローズホールド △△
エムエフコンコルド
エスプレッソラテ
エーシンジャイヴ △△
ハッピートゥデイ
フェーラシュヴァル
コマノスクアーロ △△ △△
コスモアパッチ
ハギノハートフル
メイショウエデン
エーシンイグアス
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
エーシンイグアス 3.1
コマノスクアーロ 3.9
ハッピートゥデイ 5.2
クローズホールド 8.8
エーシンジャイヴ 10.2
中  略
ラバンビーナ 29.4
フェーラシュヴァル 43.5
クリノハマナス 50倍以上
エスプレッソラテ 50倍以上
ラブヘリテージ 50倍以上



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
フェーラシュヴァル 36 36



騎手今日の馬

吉田隼人 フェーラシュヴァル △素質秘めるが一変は

デイリー馬三郎

予想印

◎ ハッピートゥデイ
○ コマノスクアーロ
▲ エーシンイグアス

以下省略

フェーラシュヴァルは無印

見解

 「少しレース間隔があいていた前走を叩かれて、気合がグンと乗ってきたハッピートゥデイ。スピードと安定感は上位の存在。最後できっちり決める。」

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

フェーラシュヴァル(10着)

 「ソロッとしたスタートになってしまいましたが、二の脚が速く直ぐに馬群に取り付けることができました。砂を被っても嫌がる素振りを見せなかったのですが、前半は力んでハミを噛んで走っていましたし、距離はもう少し短いところのほうが走りやすいかもしれませんね。いかにも初戦と言うような今日のスタートを考えても一度使った上積みが期待できるでしょうし、いいスピードを持っている馬ですので、持ち味を活かせればもっとやれていいはずです」(吉田隼人騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「スタートは案外でしたが、そこから一瞬にして馬群に取りついてくれました。着順は満足いくものではありませんが、この馬のいい部分を見せてくれたと思いますし、収穫はあったと思います。ジョッキーも言っていたようにハミを噛んでいたことと、スタート後の加速を考えても芝の短いところが面白そうですね。函館競馬場に入ってから調教はスムーズに行えていたものの、馬房でいくらかうるさくなる面が見られましたし、今のところ一度息抜きのために放牧に出そうかと考えています。芝の短いところを使うとしても間隔は必要になるでしょうから、ちょうどいいリフレッシュになると思います」(笹田和秀調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「舌を縛る。気合乗りひと息。後方で見せ場なく終わった。まだ馬体に緩さが残り、使っての変わり身待ち。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

フェーラシュヴァル

 「血統的に札幌の洋芝は合いそう。もう少し走れそうだけど、最後まで集中して走れば。」(新垣厩務員・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 まあなんともメンバーの揃ったこと。フェーラシュヴァルが万全の状態だったとしても勝ち負けはどうかというような豪華メンバーです。そこに持ってきて、フェーラシュヴァル自身の仕上がりがイマイチ。これでは10着以下がはっきりと見えています。

これ以降は9月28日に作成

●レース 

 フェーラシュヴァルはスタートはまずまずですが、二の脚が付かずズルズルと後退。12番手追走となります。芝とはいえローカルの短距離ですし、嫌な予感が漂います。

 しかし、終始いい手応えで追走し、4コーナーも距離ロスのないように内目から進出。直線に向いて追い出すと素晴らしい伸び脚でグングンと伸び2着とはハナハナ差の4着。1頭目立つ伸び脚で芝適性と能力を感じさせました。

 キャリア2戦でこれだけのレースが出来るのですから、もっと競馬が上手になって、腰がパンとすればもっと上のクラスでも十分通用すると思います。やはり以前の追い切りの動きは本物だったようです。

●時計の評価

 今回のフェーラシュヴァルの走破時計1分11秒1良馬場は、札幌芝1200mの3歳未勝利クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分10秒7良馬場ですから、まずまずの時計と言えます。これでいて前走が1700mだったこともあり、二の脚が付かずにかなり出遅れていますから、レース慣れをすればもっと時計も詰められるはずです。

 万全の状態でなく、叩き2戦目でこれだけの走りができるのですから、これで引退はもったいないですね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

フェーラシュヴァル(4着)

 「まだ体が緩いですし、子供っぽい仕草も見せていましたが、それでもこれだけの脚を使うんですから能力はありますね。距離を詰めたことも良かったんだと思います。」(吉田隼人騎手・競馬ブック)

 「1700mを使った後なのでスタートはゆっくりになってしまいました。道中はいい感じで運べていましたし、外に出してからはすごい脚を使ってくれました。距離を一気に短縮しましたが、前に馬を置かないとずっとハミを噛みっぱなしになりそうなので、短い距離の方が向いていると思います。まだ腰などに緩い面が残っているけど、しっかりしてくれば上のクラスでもやれる力がありそうな感じはします」(吉田隼人騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「直線だけで2着まであと少しのところに来れたように、素質はいいものを持っています。まだ、体がしっかりしていないのと蹄も万全ではない状態でここまでやれるのですから、もう少し時間をかけてあげられれば上のクラスでもやれると思います。それだけに、未勝利戦がある間に結果を出せずに本当に申し訳ない気持ちです」(笹田和秀調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

フェーラシュヴァル(4着)

 「仕上がり良好。大きく出遅れて後方からも、終始、手応えは良かった。直線もスペースを見つけてスムーズな競馬。良く伸びたが、ここまでだった。素質の高さを示すレースぶり。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が68万円。特別出走手当が178500円ですから、さすがにスーパー未勝利戦、4着と言ってもかなり賞金は少ないですね。

 1口にすると1700円程度の配当金だと思われます。

●今後の展望

 9月20日に更新されましたクラブ公式HPフェーラシュヴァルの近況報告は次の通りです。

ウォーキングマシンでの運動を行っています。「まずは軽めに動かしながら状態把握に努めています。今後については地方競馬に転出してJRAへの再転入を目指すことになったようですので、次こそは結果を出せるように蹄の状況などを見ながら牧場としてもしっかりと調整していきたいと思います」(空港担当者)直線ではいい伸びを見せてくれただけに悔しい結果となってしまいましたが、本馬は芝の短距離戦に条件を変えることで変わり身を見せてくれましたし、何よりもまだ2戦とレース数を使えておりません。そのような状況からも今後の伸びシロがあると判断いたしました。ファンドを継続したまま地方競馬に転籍して規定の条件(2勝以上)を満たした場合はJRAへの再転入することになります。今後はまずノーザンファーム空港で疲れをしっかり取って、地方競馬への転出へ備えることになり、移籍先などは詳細が決まり次第ご案内いたします。

 ということで、心配された我らが愛馬フェーラシュヴァルの進退ですが、ファンドを継続したままの地方転厩ということになりました。

 地方のダートが走れるか心配ですが、芝の短距離ならあと2つは勝てそうな馬です。追い切りの動きだけならオープン級とデビュー前に私が言いましたように、素質を感じる馬ですし、現役続行は大変嬉しいですね。

●最後に

 牧場でも抜群の評価で、デビュー前の追い切りも素晴らしい動きを見せてくれていた馬。これだけの馬がもし今回凡走なら引退は確実でした。

 しかし、2着からハナハナ差の4着で、しかも上位馬よりも強い内容でしたから、地方転厩という選択をしていただくことができました。

 とりあえずホッとしております。

 今回の走りを見ていると芝の短距離ではかなりやれそうな気がします。500万クラスいや、1000万クラスでも勝ち負けできるくらいにはなるのではないでしょうか。

 しかし、長引く腰や蹄の状態はこれからも心配の種であり、また、初戦が大敗だったダートも強く懸念されます(他方は基本ダートなので)。

 なんとか相手の劣る地方なら、得意ではないダートでも勝ち上がることができると信じていますが、楽観視できるものではありません。

 とにかく、ハナ差でも強い勝ち方でなくてもいいので地方で2勝して中央に戻って来て欲しいですね。期待しています。

 頑張れ、フェーラシュヴァル!!

最後までご愛読ありがとうございました

2011年8月30日立ち上げ 9月1日、4日、8日、12日、14日、15日、16日、28日加筆

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る

フェーラシュヴァルの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2011年 6月19日 デビュー戦 3歳未勝利 函館ダ1700m (10着/7番人気)